Team Fortress 2(チームフォートレス2)

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Team Fortress 2
TF2 Boxart.png
インフォメーション
発売日:
  • Microsoft Windows & Xbox 360
    (販売形式 - The Orange Box
    (オレンジボックス)
    )
    • 南アメリカ: 2007年10月10日
    • ヨーロッパ: 2007年10月18日
    • イギリス: 2007年10月19日
    • オーストラリア:
      2007年10月25日
  • Microsoft Windows (Steam)
    • インターナショナル: 2007年10月10日
  • PlayStation 3
    • 南アメリカ: 2007年11月11日
    • オーストラリア:
      2007年11月22日
    • (日本未発売)
  • Microsoft Windows
    (販売形式 - 単品)
    • 南アメリカ: 2008年04月9日
    • インターナショナル: 2008年4月11日
  • Mac OS X (Steam)
    • インターナショナル: 2010年6月10日
  • Linux (Steam)
    • インターナショナル: 2013年2月14日
開発:

Valve

販売:

Valve

配信:

Steam

ゲームエンジン:

ソースエンジン

ジャンル:

ファーストパーソン・
シューティング(FPS)

ゲームモード:

マルチプレイヤー

デザイナー:

John Cook, Robin Walker

レーティング:
  • ESRB: M
  • PEGI: 16+
  • BBFC: 15
  • OFLC: MA15+
プラットフォーム:

Microsoft Windows,
Xbox 360,
PlayStation 3,
Mac OS X,
Linux

メディア:

ダウンロード, DVD,
ブルーレイ

必須要件:
  • Windows
  • 最小: 1.7 GHzプロセッサ,
    512MB RAM,
    DirectX® 8.1レベルの
    グラフィックカード(SSEサポート必須),
    Windows® 7 (32/64ビット)/Vista/XP,
    マウス, キーボード,
    インターネット接続
  • 推奨: ペンティアム4 プロセッサ
    (3.0GHz, あるいはそれ以上),
    1GB RAM,
    DirectX® 9レベルの
    グラフィックカード,
    Windows® 7 (32/64ビット)/Vista/XP,
    マウス, キーボード,
    インターネット接続
  • OS X
  • 最小: OS X version Leopard 10.5.8,
    Snow Leopard 10.6.3,
    1GB RAM,
    NVIDIA GeForce 8
    あるいはそれ以上,
    ATI X1600
    あるいはそれ以上,
    または Intel HD 3000
    あるいはそれ以上
    マウス, キーボード,
    インターネット接続

Team Fortress 2(チームフォートレス2)とは、Valve ソフトウェア社が開発したチーム戦主体のマルチプレイヤー・ファーストパーソン・シューティングゲームで、The Orange Box(オレンジボックス)に収録されたゲームのひとつとして発売されました。一番最初となる2007年10月10日にウィンドウズ版、Xbox360版、プレイステーション3版(日本未発売)の発売につづき、2008年4月9日にはこのゲームがオレンジボックスから独立し単品でも発売されるようになりました。そして、2010年6月10日にはMac OS X版がリリースされ、2011年6月23日にてPC版とOS X版の Team Fortress 2 は基本無料(Free to Play、フリー・トゥー・プレイ)モデルのゲームになり、ゲーム内ストアによるアイテム課金制も始まりました。また、数カ月後のクローズドβ期間を経てLinux版 Team Fortress 2 も2013年2月14日に満を持してリリースされました。

このゲームは当初、1998年に Quake MOD の Team Fortress の続編として発表されましたが、この時は数点のコンセプトやデザインしか明らかにされませんでした。1999年にはオリジナルの Team Fortress Classic のアートスタイルを完全に切り捨て、リアル風かつミリタリー風なスタイルへと移行したゲームプレイ映像が公開されました。しかし、実際にゲーム化するまでには一度デザインしたものを生まれ変わらせるために9年の年月を費やし、ゲームエンジンも別のものが使われるようになりました。Team Fortress 2 の最終的なアートスタイルは、元祖 Team Fortress や Team Fortress Classic を踏襲したものとなり、さらに Dean Cornwell、J. C. Leyendecker、Norman Rockwel のアートが元になったカトゥーン風なビジュアルスタイルも取り入れられました。Team Fortress 2 は有名なCG映画に準じたデザインでもあり、特にMr.インクレディブルなどを生み出したピクサー・アニメーション・スタジオの最新映画の影響を受けたと思われる部分もあります。

開発に費やした6年の間はメディアに一切情報が出ることがなかったので、しまいには「ベーパーウェア(構想や開発段階から進展せず完成が不明確、あるいは開発中止になったソフト)」と呼ばれる羽目となり、ゲーム業界のニュースの間でも Wired News が取り上げた年間ベーパーウェアリストにも取り扱われる始末となってしまいました。しかし、いざ蓋を開けてみればゲーム評論家たちから高い評価を得られ、数々の賞も受賞することとなったのでした。

ゲームプレイ

Team Fortress 2のゲーム画面:2FortマップにてREDチームのプレイヤーがBLUチームのプレイヤーから攻撃を受けているところ。主観視点のプレイヤーキャラクターはメディック、視界に写っているクラスはスカウトエンジニアヘビースパイ。

前作と同様、Team Fortress 2 も2つのチームがそれぞれミッションのために雌雄を決するゲームです。それぞれ2つのチームは「破壊」あるいは「建設」を行うための2つの企業に派遣された人材というバックストーリーも存在し、REDは Reliable Excavation Demolition(確実な発掘と解体)、BLUは Builders League United(建設者同盟連合)の頭文字を意味しています。プレイヤーはどちらかのチームで、それぞれ長所、短所、能力、役割が異なる9つのクラスの中から1つを選択することとなります。ちなみに、クラスそれぞれの能力は前作の Team Fortress から多少変化した部分もありますが、基本的な要素はほとんど同じです。

Team Fortress 2 は Valve 社が各プレイヤーの統計データを収集するようになった初のゲームでもあります。各クラスとしてのプレイ時間、平均ポイントスコア、1ラウンド中におけるCPなどの最高奪取数、その他いろいろなデータを集計しています。ラウンド中に与えたダメージ合計が最高記録に迫った情報など永続的に残されるこれらの統計データは、各プレイヤーにそれらの記録を更新させる意欲を向上させるための仕掛けでもあります。また Team Fortress 2 では特定のプレイ結果に基づいた数多くの実績が用意されており、ラウンドを一定時間内に勝利、合計キル数が一定値を超えるなど解除条件も様々です。その実績にも度重なるアップデートによりクラス専用の実績も後から追加される事となり、そのクラスに追加された新しい能力、新武器の使用によりプレイヤーが解除できるものが主となってます。プレイヤーが解除した実績やプレイ内容の統計データはSteamコミュニティや Xbox LIVE のプロフィールページで確認ができます。

マップ

もっと詳しく: マップ一覧

PC、OS X版の Team Fortress 2 には当初、6つの Valve製公式マップのみが収録されており、後に Valve 公式やコミュニティ製の新しいマップが長い年月とともにいくつも追加されていきました。残念ながら Xbox360 のような据え置き機版では、今でも Valve 製の初期マップ6つのみでしか遊べません。公式マップの設置物を観察すると、巨大なレーザー砲やミサイル発射台などといったような物が工業倉庫の地域に隠されるように設置されており、バックストーリー的には裏でうごめく邪悪な思惑や古風なスパイ映画のようなテーマが込められたマップになってます。

プレイヤーが初めてプレイするマップでは、そのマップの最終目的を説明するイントロダクションビデオが流れます。PC、OS X版では基本的に24人までのプレイヤー、一部のサーバーでは32人のプレイヤーが参加できます。Xbox360 では16人までのプレイヤーが参加できます。

開発の経緯

Team Fortress 2 の原点

Team Fortress は元々 Quake の無料のMODとして開発されました。1998年、続編の開発を GoldSrc エンジンでの開発に切り替えました。その後 "Team Fortress Software" の Robin Walker 氏と John Cook 氏の両名から成る開発チームが初めて Valve によって契約を受け、採用されました。その頃のTF2は Valve's Team Fortress と呼ばれていました。この Team Fortress Software の買収によって開発速度は早まり、MODではなく単体でプレイ可能な製品版となることになりました。これにはファンの期待を乗り切るためや、時間上の問題といった理由がありましたが、Team Fortress 2 が無料で公開されると予想していた多くのプレイヤーは Half-Life のみを単独で購入していました。開発チームの仕事は1999年に Team Fortress を Team Fortress Classic として移植することに始まりました。このTeam Fortress Classicは一般ユーザーや開発会社向けにその応用力を示す例として一般公開されている「GoldSrc Software Development Kit (SDK)」の中に含まれています。

Walker と Cook の両氏は3ヶ月にわたる Valve との契約の間に大きな影響を受け、彼らの希望通りに正式に雇用され、これにより Team Fortress 2 のゲームデザインは急速に変わっていきました。Team Fortress 2 は現代戦になり、司令官システムが新たに追加され、戦場を俯瞰してパラシュートで敵の陣地を攻撃したり、全部隊にボイスチャットで指令を出したりなどの大量の新要素が加えられました。

1999年のE3

開発当初のリアル志向だった頃

このリアル志向の新デザインは1999年の Electronic Entertainment Expo(E3) で発表され、そこで「最優秀オンラインゲーム賞」や「最優秀アクションゲーム賞」といったいくつかの賞を受賞しました。この頃には Team Fortress 2 には新しいサブタイトルがついて "Brotherhood of Arms" となり、これにより Walker と Cook の両氏が Valve で働いていることも明らかになっていました。また、このイベントにおいて、当時では画期的な様々な技術が紹介されました。例えば "parametric animation" と呼ばれる、アニメーションをスムーズかつ遅滞なく表示し、まるで生きているかのようなキャラクターを表現する技術や、インテル社の多解像度メッシュ表示技術(今でいうところの "level of detail "という技術で、カメラあるいはプレイヤーからの距離に応じて、描画されるモデルの詳細を増減させる技術)などが登場しました。

2000年の中ごろ、Valve は Team Fortress 2 の開発が遅れているとの二度目の発表を行いました。Valve はその理由を、今ではソースエンジン として知られている Valve 独自のゲームエンジンの開発を第一目標に切り替えたからだと説明しました。その後速報は途絶え、Team Fortress 2 は2006年7月13日まで続くこととなる、6年の間ベーパーウェア呼ばわりされることとなる悪名高い期間へと突入しました。

この期間に、Walker と Cook の両氏は Valve の他の様々なプロジェクトに携わっていました。Walker 氏は Half-Life 2: Episode One の開発をリードしましたし、Cook氏は Steam の開発者の一員でした。こういったこともあり、Team Fortress 2 が開発中止になったのではないかといった疑惑に対して、開発中であると再三説明を繰り返さなければなりませんでした。

”侵略”をテーマにしたゲームデザインの頃

関連項目: Invasion
エイリアン・コマンドー
ヒューマン・コマンドー(コンセプトアートを参照のこと)

2003年の終わり頃、悪名高い Half-Life 2 流出騒動により、Team Fortress 2 の2つのモデルを含む、Team Fortress 2 のソースコード(ほぼ完成間近)も流出しました。このとき流出した2つのモデルはエイリアンの兵士と極端にデフォルメされた人間の兵士でした。このコードについて、当初ファンたちは Half-Life に関連するものであろうと解釈しました。しかしながら、このモデルはどう見ても Half-Life シリーズには似つかわしくないものだったので、Team Fortress 2 のものではないかと考えられるようになったのです。

Source SDKHalf-Life 2 のソースコードとともに公開され、関連して Team Fortress 2 のものも提供されました。コードの内いくつかは事前に考えられていた通りであることが確認されました。しかし、マルチプレイでのNPCの登場や、ゲームが Half-Life 2 上での動作となる可能性や、プラズマ・ガンやミサイル・ランチャーの固定銃座の登場などといったまったくの新情報もありました。

漏えいした情報はどれも現在のものとは全く異なるものでした。この二転三転する開発サイクルは2007年8月のGameTrailersによるゲイブ・ニューウェル氏に対するインタビューで言及され、2010年9月のPC Gamerによるインタビュー(英語)では、「この"エイリアンによる侵略"をテーマにしたゲームデザインは、Valve 指揮下の Team Fortress 2 の開発における第2段階である」とも言及されました。

最終的なゲームデザイン

TF2の最終的なデザインは極端にデフォルメされた"レトロ"デザインとなった。

次に発表された重大な新情報は、2004年の Half-Life 2 のリリース時に行われました。Valve の販売担当責任者の Doug Lombardi 氏は「Team Fortress 2 は今なお開発中であり、その他の情報に関してはHalf-Life 2のリリース後に発表する」と述べました。しかし実際には何の発表もなく、Half-Life 2: Episode One に関するインタビューの後にも発表されませんでした。Episode One のリリースが近づくころ、ゲイブ・ニューウェル氏が再び Team Fortress 2 の続報を発表することを約束し、そして今回はその約束は守られることになりました。Team Fortress 2 は2006年7月のゲームイベント "EA Summer Showcase" にて正式に発表されたのです。

Walker 氏は2007年3月に、最終的なゲームデザインを決定する前に、Valve はひそかに3つから4つの異なるゲームを開発済みであり、そのために長々とした開発サイクルとなっているのだということを、Duke Nukem Forever を引き合いに出して明かしました。これもまたリリース前にゲームエンジンが変更されたり開発が長引いたゲームとして有名です。

リリースされたベータ版は、6つのマルチプレイ用マップが含まれ、そのうち3つはオプションで開発者によるゲームデザイン、レベルデザイン、キャラクターデザインに関することや、その他開発秘話などの解説を聞くことができました。

Team Fortress 2Half-Life 2Day of Defeat: SourceCounter-Strike: Source といった他の Valve のゲームのような、リアル志向のグラフィックによるゲームデザインの試みを捨てたのでした。そして20世紀初頭の広告イラストに大きな影響を受けた、カートゥーン調の極端にデフォルメされたスタイルを取り入れたのでした。この効果は Valve 自家製の広範囲にフォンシェーディングを適用する、レンダリングおよびライティング技術によって達成されました。ゲーム内の開発に関する解説によれば、カートゥーン調のスタイルを採用した理由の一つは、リアルなキャラクターやマップでは、色々と説明が困難な矛盾が生じるからとのことでした。リアル志向に固執することをやめることで、そういった矛盾点や疑問を回避して二の次にできたのでした。Team Fortress 2 はソースエンジンの新たなダイナミックライティング、シャドウイング、ソフトパーティクル技術を備え、また、Half-Life 2: Episode Twoといった様々な新情報と共に登場したのでした。Team Fortress 2 はソースエンジンの新たなフェイシャルアニメーション技術を初めて搭載したゲームともなりました。

このカートゥーン調のスタイルは J. C. Leyendecker、Dean Cornwell、Norman Rockwell といったアーティストたちの影響を大いに受けました。彼らのシルエットや濃淡を極端に強調し、詳細をはっきりと描くことで注意を引く画風は、ゲーム内のそれぞれのモデルの違いを際立たせるために用いられ、キャラクターの所属チーム、クラス、何を装備しているかといった事を容易に見分けがつくようにしました。これにより、シルエットとアニメーションによって、どこから見てもそのキャラクターのクラスがわかるようになり、胸のところに注意を引くように計算された配色は、そのキャラクターが持っている武器に焦点が合うように作られているのです。

マップは両チームの陣営の間に中立地点を設けました。これらのマップにある建物は典型的な隠れ家風の要塞ですが、これによって対立する陣営がわずか数メートルの距離に陣地を構えていることにも、もっともらしさを与えることができるのです。マップのデザインは、少しゴチャゴチャした感じでデフォルメされており、印象主義的なモデリングがとられています。これは敵を容易に発見することを目的としています。この印象主義的なデザインによるアプローチは、テクスチャにも影響を及ぼしました。これらは実際の写真にフィルターをかけ、手作業で改善されたもので、これによって質感の素晴らしさや、絶対に他のゲームと間違えられることのない Team Fortress 2 の特有の見た目が出来上がったのです。また、マップデザインではプレイヤーが今どこにいるのかを即座に理解できるようにということも重視されました。REDの陣地は暖色の色使いで、建物は自然素材でできており、丸みを帯びた感じのデザインになっています。対してBLUの陣地は寒色の色使いで、建物は工業的な素材でできており、角ばった感じのデザインになっています。

リリース

2006年7月のエレクトロニック・アーツ社の記者会見で Valve は、Team Fortress 2Half-Life 2: Episode Two のマルチプレイヤー要素として発売されだろうと明かしました。

記者会見で流されたトレイラーでは Team Fortress のクラス制を踏襲しつつも新たなグラフィック・スタイルとなっていおり、陽気でコミカルなヴィジュアルスタイルに重点が置かれており、多少以前デザインの要素を残しているところといえば、ミリタリーシミュレーション要素だけでした。Valve のゲイブ・ニューウェル社長は、このゲームのゴールは「最高の見た目(≠リアルなグラフィック)を備えた、最高のクラス制マルチプレイゲーム」を作り出すことだ、と述べました。

The Orange Box(オレンジボックス)を予約した人および、"ATI HD 2900XT" グラフィックカードに同梱された "Black Box" クーポンを使用した人向けに、Team Fortress 2 のベータ版が2007年9月17日からSteamを通してリリースされました。また、オレンジボックスの予約者には、インストールが完了しプレイの準備が整った人向けに、LAN回線を使用した 'Steam for Cafe' システムが用意されました。

2007年10月10日、Team Fortress 2 は遂に発売されました。このときはSteamを通して単体で購入する方法と、小売店でオレンジボックスを購入する方法の2つが用意されました。オレンジボックスにはHalf-Life 2Half-Life 2: Episode OneHalf-Life 2: Episode TwoPortalも同梱されていました。Valve は10月10日の発売前にSteam上でオレンジボックスを予約購入した人は5ドルの割引が適用されることと、Team Fortress 2 の最終ベータテストの参加権を得られることを発表しました。ゲームは絶えず無料で更新され、新たなゲームコンテンツや、バグの修正、その他更なる要素が追加されています。

Team Fortress 2 は211年6月23日、Steam上で基本プレイ無料のゲームとなりました。

ゲームの評価

Team Fortress 2 はコンシューマと同様にゲーム専門ウェブサイト・誌上でも高い評価を受けてます。Charles Onyett 氏のゲーム総合サイト「IGN」からは Team Fortress 2 に8.9/10の評価を与え、全体的に楽しげな雰囲気の部分や風変わりなグラフィックを賞賛しました。しかし、(発売当初に)練習用ボットが用意されていなかったり、前作 "Team Fortress" で採用されていた各クラス用の投擲武器(グレネード)が廃止されたことがまた評価を下げたポイントにもなりました。これに対して、同じくゲーム総合サイトの "PC Gamer UK" では逆にグレネードを廃止したことに対して評価を与えており、さらにゲーム中に登場する独特なキャラクターの設定を考えた Valve Software 社に対しても賞賛しました。しかしこちらの批評ではマップナビゲーションやメディッククラスのシステムが評価を下げた要因となりましたが、最終的にPC Gamer UKからは94%の好評価をいただく事となりました。

X-Play では「オレンジボックス」に最高評価(5/5)を与え、オレンジボックスに同梱されていた Team Fortress 2 にも文句なしの賞賛を与えました。レビュー集計サイトのMetacriticは Team Fortress 2 をゲーム批評サイトによる12のレビューを基にした92%の好評価を受けたとして "universal acclaim(満場一致の喝采)" というランクで受け入れられ、ユーザーレーティングを基にした9.6/10のレーティングも受けました。2008年1月21日には、XBOX360版のオレンジボックスがゲームランキングスコアを96.2%まで叩き出し、XBOX360のゲーム史上最高のスコアを記録したのでした。また、PC版も同様に96.2%のスコアを記録しました。

点数 雑誌/ウェブサイト レビュー
100 AceGamez The marriage of highly stylised retro-spy presentation, fresh, high octane action, deep and varied classes and the underlying twinkle of humour in its metaphorical eye make Team Fortress 2 far more than just your average fragfest. Long after the novelty of the graphics wears thin, we are left with a refined and accessible multiplayer game that simultaneously cultivates new players whilst retaining enough depth to accommodate even the hardiest of veterans.
100 GameSpy At this point, it's a leading contender for our Multiplayer Game of the Year, and whether you pick it up as part of the Orange Box package or on its own via the Steam digital download service, it's worth every penny.
96 Cheat Code Central Team Fortress 2 is a must-buy. It's the most fun you'll have being shot at in a long time.
96 YouGamers When the biggest flaw of the game is that it gets a bit repetitive after the first hundred or so hours of play, you know you have something special.
94 PC Gamer UK Rich, gorgeous and endlessly fun.
93 Computer Games Online RO Watch out though, if you get the taste of it, eventually you might end up telling your boss, "Take it like a man, shorty!"
93 PC Zone UK The perfect integration of classes, the character and level design, the visuals, and the level of accessibility. [Dec 2007, p.64]
92 GameZone This game makes me laugh even when I'm losing… an impressive feat.
90 Eurogamer The game also does a lovely job of framing your relationship with other players and nurturing them.
90 GameDaily With a whacky, off-the-wall cartoon style, Team Fortress 2 provides excellent class based multiplayer action. TF2's classes are unique from each other and stand out to fulfill specific roles, but flexible enough to adapt to changing situations.
90 Play (Poland) The ideal online shooter: average player can enter the fray and even hurt somebody, while pros will be grinding away milliseconds from the time to carry the suitcase on 2Forts. And all thanks to the fact that among the nine classes there is exactly zero useless ones. The only serious drawback is the disgracefully low number of maps: only six. [Dec 2007]
90 1UP I loved, loved TF2's cosmetic makeover. "Cartoon come to life" isn't compliment enough. Some cartoons are better animated, more distinctively stylized than others – and, by analogy, this is among the best.
90 PALGN Team Fortress 2 is, at heart, a gloriously simple game that's been created with style, panache and an undeniable love of gaming. It's the kind of game that you want to show to people who don't play games so that they understand and then either get involved or go away. There is life before Team Fortress 2, and there is life after. After is better.
90 GamerNode The action is fast-paced and furious, the game's presentation is hilarious and exciting and the gameplay is very easily approachable. Experiment with a few classes or stick with one, but do anything to get your hands on TF2. It'll be an online experience you won't forget.
89 IC-Games It's one hell of a game. With its powerful artistic style and blazingly quick, yet accessible gameplay, it's enough to melt the icy cynicism imprisoning the hearts of even the most jaded among us. That being said, it's not the most complex shooter out there.
85 The New York Times Team Fortress 2 is a beautifully designed game with a visual style reminiscent of old Warner Brothers cartoons, and battles that combine strategy with frenetic action. The only real flaw is the documentation, which is far too skimpy to be of any help at all in learning the intricacies of each soldier class.
85 GameSpot Team Fortress 2 sets a brilliant stage for its signature brand of class-based multiplayer mayhem.

受賞歴

Team Fortress 2 はリリース後、数々の賞を受けてきました。IGN.comが開催した「Best of 2007」ではPC版が「Best Artistic Design賞」を、続いて 1UP.com が開催した「2007 editorial awards」にて Team Fortress 2 が「Best Multiplayer Experience賞(PC版)」、「Best Artistic Direction賞(PC版)」の2つを受賞することにもなりました。また、GameSpy's 2007 Game of the Year awardsでは「Best Multiplayer Game of the Year賞(PC版)」と一緒にPC版、その他据え置きゲーム機版のすべてが「Most Unique Art Style賞」を受賞しました。

外部リンク

メジャー(大型)ゲームアップデート (古い物順)