ユーバーチャージ戦術

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チャージ完了ですぞ!
メディック

この記事では、メディックユーバーチャージを効果的に使うための一般的な戦術について解説する。

前提知識

もっと詳しく: ユーバーチャージ

ユーバーチャージメディック固有の能力で、メディック自身とそのヒール対象を、ダメージに対して完全に無敵化する。ユーバーチャージは、主にチームメイトをメディガン回復することで溜まっていく。攻撃側で使えば試合の流れを変えることが出来るし、防御側で使えば敵チームを鎮圧することが出来る。通常のメディガンが不死身効果(無敵化とも)を付与するのに加えて、他に3種類のユーバーチャージがある。Kritzkriegのユーバーチャージ(クリッツチャージまたはクリッツとも)は、発動中、患者の攻撃をクリティカルヒットにする。Quick-Fixメガヒールは、メディックとその患者を3倍のレートで回復し、さらに移動妨害効果を無効化する。Vaccinatorは火炎・爆発・銃弾の3つの属性から選択した1つに対して、メディックと患者の両方に75%のダメージ耐性を付与する。

戦術

ユーバーチャージに役立つ装備

メディックの装備品の中には2つ、ユーバーチャージを溜めるのに役立つものと、ユーバーチャージの損失を防ぐものがある。

Ubersaw

ユーバーソウはメディック用のアンロック近接武器だ。これを使って敵への攻撃がヒットするたびに、ユーバーチャージが25%溜まる。またタウントキルに成功するとチャージが100%になり、ユーバーチャージ発動中の敵にタウントがヒットすると50%分のチャージが得られる。使い方によっては、ユーバーチャージ蓄積のバランスを変えてしまう、強力な武器だ。

  • ユーバーソウに関する重要なポイントの1つに、攻撃速度が20%遅くなっているため、時間当たりの与ダメージ量が減少しているということが揚げられる。そのため、襲われたときに自分の身を守るのには、プライマリ武器を使ったほうが安全だ。
  • ユーバーソウを装備する場合、敵を攻撃してユーバーチャージを溜めようとする前に、その時点でのチャージ状況を気にしておいたほうが良い。ユーバーチャージがまだ余り溜まっていない場合、攻撃するとメーターが大きく上昇するが、やられてしまって全て失うリスクが高い。すでに十分溜まっているなら、通常通り味方をヒールすることでユーバーチャージを溜めた方が良い。
  • 攻撃するときは、敵のクラスや状態、こちらに気づいているか否かに注意しよう。体力の減ったスパイや、味方の防御陣に遮られたスカウト、こちらに気づいていないスナイパーなどは比較的安全だ。逆に、こちらに気づいているパイロヘビーを相手にするのは死を招くこととなる。
  • ユーバーソウでユーバーチャージを溜めるのに、敵を倒す必要は無い。一度攻撃を当てて25%のチャージを得たら、すぐにチームメイトの後ろに逃げれば、やられてしまうリスクを減らせる。

Vita-Saw

ヴィタ・ソウはメディック用の近接武器で、死亡時に残っていたユーバーチャージを最大20%持ち越すことが出来る。ヴィタ・ソウを使うと、ユーバーソウと同様に、ユーバーチャージのパワーバランスを変化させることが可能になる。

  • ヴィタ・ソウ装備時のデメリットは、メディックの最大ヘルスが150HPから140HPになる点だ。ヴィタ・ソウを使うなら、より慎重に行動しよう。
  • ヴィタ・ソウを使えば、リスポーンしてからユーバーチャージが溜まるまでの時間が本来より短くなる。そのため、相手チームがまだ安全だろう、と思っているときにユーバーチャージの準備を完了させて、驚かせることが可能だ。
  • ユーバーソウとは異なり、ヴィタ・ソウで敵を攻撃しても特にメリットはなく、やられるリスクが高まるだけなので、戦闘は避けたほうがいい。


ユーバーチャージの使い方

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  • メディガンのユーバーチャージは、敵の固い守りをこじ開けるのに有効だ。バディに無敵化を付与することで、すぐに死んでしまうような状況でも生き残らせることが出来る。チームメイトが出来るだけ多くの建築物を破壊し、また出来るだけ多くの敵を倒せるように、ユーバーチャージを使おう。
  • ユーバーチャージを発動するのは出来るだけ遅くして、ポケット相手がダメージを受けてからにすると良い。発動するのが遅いほど、ユーバーチャージ中に壊せる建築物や倒せる敵が増える。ただし、発動前にやられてしまわないように注意が必要だ。
  • ユーバーチャージ発動中は、目的の達成よりも、敵の排除と装置の破壊に集中しよう。ユーバーチャージで無敵化したプレイヤーは、コントロールポイントを占領できず、またペイロードカートを押したり機密情報を奪取したりすることも出来ない。
  • ユーバーチャージ中に最大の障害となるのが、爆発物やエアブラストによるノックバックだ。出来ればメディックが前に出て攻撃をひきつけよう。セントリーガンを近距離から破壊するなら、ヘビーかパイロが向いている。
    • 特にパイロのエアブラストには気をつけよう。侵攻を食い止められたり、メディックを角に追いやったりしてユーバーチャージを無力化してしまう。パイロがいるなら、邪魔される前に必ず倒しておこう。
  • ユーバーチャージのペア以外のチームメイトは、彼らを盾にしてついていこう。メディックの患者として無敵になれるのは1人だけなので、援護するために敵を攻撃しよう。
  • 敵はユーバーチャージが切れた瞬間に倒そうとして、ユーバーチャージ中のペアに攻撃を集中させるだろう。彼らに注目している隙に、コントロールポイントを奪ったり、こちらに気づいていない敵を倒したりしよう。
  • もし、味方のユーバーチャージに対応して、敵メディックもユーバーチャージを発動させた場合は、無視して別のターゲットを攻撃したほうがいい。倒せない敵よりも倒せる敵に集中しよう。
  • メディガンのターゲットをすばやく切り替えれば、複数の味方を同時に無敵化させられる。ただし、1人だけに使い続けた場合と比べて、ユーバーチャージのメーターの減りが速くなる。
  • 地形による即死には気をつけよう。NucleusのコントロールポイントやSteelのポイントEにある底なし穴などは、落ちれば無敵でも即死する。
  • メディック1人のとき、ユーバーチャージを発動してダメージを無効化し、すばやくUbersawに持ち替えてから敵を攻撃してユーバーチャージを溜め直し、再びメディガンに持ち替えてダメージを避ける。この戦術をメディック単騎と呼ぶ。

ユーバーチャージへの対処方法

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  • ユーバーチャージに対する最も有効な防御法は、ユーバーチャージだ。防御側のメディックは、少なくとも1人がユーバーチャージを溜めておき、攻撃側が使ったら発動しよう。ユーバーチャージを発動したペアは、相手のペアをボディブロック(相手の進路上に立ち、物理的に通れなくする方法)し、ユーバーチャージの時間を無駄にさせ、効果が切れたら攻撃しよう。
  • セットアップ時間終了後には、どちらのチームもユーバーチャージの準備が出来ている。1つの戦術として、相手に先にユーバーチャージを発動させて、それが切れた頃にユーバーチャージを使って襲撃するという方法がある。敵チームのユーバーチャージ中に、味方のメディックがやられないように注意しよう。
  • ユーバーチャージ中のペアはダメージを受けないが、セントリーガンやロケット、デモマンの各種爆発物、エアブラストなどによるノックバックは有効だ。メディックをチームメイトから引き離し、患者とのヒールリンクを途切れさせれば、その患者への攻撃が有効になる。
  • デモマンはユーバーチャージを対処しやすい。地面に粘着爆弾をまとめて設置しておき、ユーバーチャージ中のペアのうち1人がその上を通るのを待って起爆すれば、そのプレイヤーを吹き飛ばせる。
    • このトラップを、ペアの2人目が通る直前に起爆すれば、2人をそれぞれ別の方向に吹き飛ばすことが期待できる。ユーバーチャージの脅威が無くなれば、あとは倒すだけだ。
    • 粘着とラップ設置時には、地形と障害物をうまく活かして、角に追い詰めたり崖に落としたりするのを狙おう。
    • 粘着を壁や天井につける場合、距離が遠くなるのであまり効果が出ない。目に見えた効果を出すには少なくとも粘着爆弾2つが必要になってくる。また、クラスによって重さが異なる。例えばユーバーチャージ中のヘビーを吹き飛ばすには、5個以上の粘着爆弾が必要になるので、軽いメディックを狙ったほうがいい。
  • ソルジャーはユーバーチャージ中のペアの足元を狙ってロケットを撃てば、吹き飛ばすことができる。角や崖に追い詰めてしまおう。出来れば、メディックだけを追いやって片割れと引き離し、無敵効果を無効にしてしまおう。
  • ユーバーチャージに対して、パイロのエアブラストを使うのは上手い手だ。圧縮空気によるノックバックを使って、ユーバーチャージの効果時間を消費させよう。
    • メディックを患者から引き離そう。たいていの場合、患者の方が前に出て突入してくるので、ユーバーチャージ状態ではなくなったことに患者が気づいたときには、すでに手遅れだろう。
    • 相手がソルジャーやデモマンなら、味方が受けるダメージを減らすために、発射してきた爆発物を反射しよう。
  • ユーバーチャージ中のペアが真っ先に狙うのがセントリーガンだ。エンジニアには2つの選択肢がある。後ろに隠れて修復が間に合うのを祈りつつレンチで叩き続けるか、あきらめて出来る限り再建を急ぐかだ。
    • ユーバーチャージされたのがヘビーの場合で、かつ、まだ接近されていないかユーバーチャージが終わりかけなら、エンジニアはディスペンサーからメタルを補給しつつセントリーガンを盾にしていれば、まず助かるだろう。接近されてしまったのなら、逃げた方がいい。
    • ユーバーチャージされたのがパイロの場合で、かつ接近されてしまった場合、エンジニアは高確率で焼かれてしまい、ユーバーチャージの時間が十分残っていればセントリーガンも破壊されてしまうだろう。接近を許してしまったらすぐに逃げよう。
    • ユーバーチャージされたのがデモマンの場合で、かつグレネードで攻撃してくるようなら、エンジニアはその場に残った方がいい。仮にやられてしまっても、セントリーガンはユーバーチャージを耐え抜けるだろう。しかし、デモマンが粘着爆弾で攻撃してきた場合は、レベル3のセントリーガンであっても、ラングラーを使用していなければ粘着爆弾3つで破壊されてしまう。
    • Wranglerを使えば、ユーバーチャージからセントリーガンを守ることが出来るかもしれない。特に、粘着爆弾を使うデモマン相手には有効だ。ダメージを減らせるうえに、射撃で粘着爆弾を破壊できる。デモマンの発射が遅く、狙いも不正確なら、ショットガンを使って粘着爆弾を破壊してもいい。しかし2個以上の爆弾が着弾してしまったら、セントリーガンから離れて、ラングラーで守るか諦めて建てなおすかしよう。さらに詳しい情報はエンジニアの基本戦術の項目を参考にしよう。
  • ユーバーチャージ中のペアは、ボディブロック(進路上に立って物理的に進めなくすること)で止められる。当然すぐにやられてしまうが、相手が目標地点に到達しそうな場合、1,2秒浪費させるだけでも価値はある。相手が避けようとした方向に動いて妨害し続け、出来ればメディックだけをブロックして患者についていけないようにしよう。喉ごしガツン! アトミックパンチを飲んで攻撃無効になったスカウトなら特に効果的だ。最大で8秒間、敵のユーバーを無駄に出来るだろう。
  • めったに機会はないが、テレフラグならユーバーチャージ中の敵も倒すことが出来る。メディックまたはその回復相手、もしくはその両方がテレポーター出口の上に立ったら、テレフラグのチャンスだ。成功させるには、相手ペアが出口に気づいていないことと、運の良さが必要だろう。

クリッツクリークの使い方

関連項目: クリッツクリーク
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  • ソルジャーは、クリッツユーバーをかけるのに良い相方だ。ロケットランチャーの高い威力と大きな爆発範囲は、クリッツチャージと相性が良い。攻撃速度も速いため、何が起きたかわからぬうちに、敵集団を一掃できるだろう。
    • クリッツユーバーを、バフ・バナーを持っているソルジャーに使えば、クリティカルヒットによってすぐにレイジが溜まる。これによって、ユーバーが終わった後もミニクリッツの攻撃が可能だ。
    • ただし、ソルジャーが持っているのがCow Mangler 5000の場合、そのソルジャーにはユーバーチャージを使わないように。カウ・マングラー5000はクリティカル攻撃が出来ない。
  • セットアップ中、デモマンにユーバーをかけて、敵スポーン前にクリティカルの粘着爆弾を仕掛けよう。爆発範囲の広さから、多くのキルが期待できる。出来れば、爆弾を別々に起爆できるScottish Resistance持ちのデモマンに使おう。
  • 広い屋外のマップで戦っているなら、クリッツユーバーはヘビーにかけると良い。ミニガンは即着弾武器なので、クリティカルヒットになるとダメージが距離減衰しない。このため、ヘビーが長距離でも危険な存在となる。
  • 拠点の防衛時は、相手のユーバーチャージが切れるのを待ってから発動しよう。そうしないと、クリッツユーバーをかけても通常のユーバーチャージで防がれてしまう。
  • 常に周囲の状況と、敵の位置に気をつけよう。クリッツユーバー中は、通常のメディガンのようにメディックが無敵になるわけではない。スパイにバックスタブされたら、それでチャージは終わってしまう。
  • クリッツクリークは、ユーバーメーターが溜まるのが25%速いため、やられる前にチャージを溜め終わるのが、通常のメディガンより簡単に達成できる。
  • クリッツクリークの方がチャージ速度が速いので、敵メディックが通常のメディガンなら、相手が溜める前に、こちらのクリッツユーバーで倒すことが出来るかもしれない。

クリッツクリークへの対処方法

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  • 出来る限り速く、メディックを倒してしまおう。クリッツクリークでは、メディックも患者も無敵にはならないので、通常通りダメージを与えれば倒すことが出来る。
  • Battalion's Backupを持っているソルジャーは、敵メディックがクリッツユーバーを展開するのにあわせて、発動してみよう。バタリオンズ・バックアップは、ソルジャーの範囲内にいる味方へのあらゆるクリティカルを無効化できる。
  • クリッツクリークをかけられたのがソルジャーやデモマンなら、飛んできた爆発物をパイロが跳ね返そう。出来れば、メディックに向けて反射することで、クリッツユーバーをすぐに終わらせてしまえると良い。
  • ソルジャーやデモマンは、爆風ジャンプで高所に登り、そこからメディックを攻撃しよう。メディックの患者は、目の前にいるチームメイトを倒すことに気をとられていることが多く、上空にまでは気が回らないだろう。

  • バディ(患者)にクリッツクリークをかけているメディックを倒すときは、側面攻撃を心がけよう。正面からぶつかると、クリッツユーバーのいい的になってしまう。

クイックフィックスの使い方

関連項目: クイックフィックス
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  • 一般的に、Quick-Fixは目的を素早く達成するために使用される。メディガンよりもヒールレートが40%高く、チャージレートもKritzkriegと同様に25%高い。これらの特性が、目標達成の最後の一押しに非常に約立つ。ただし、他のメディガンに比べて、オーバーヒール量が50%減少している。
  • クイックフィックスのヒール速度の速さは、味方集団を生き残らせ、進軍させるのに役に立つ。これを使って、チームメイトの体力を少なくとも50%以上に保ち、その大半が前線にいられるようにしよう。激しい攻撃に晒されているときは、ユーバーチャージを発動して助けよう。

クイックフィックスへの対処方法

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  • Quick-Fixを持ったメディックが目標に近づいていたり、あるいは集団を回復させているなら、真っ先に狙うべきだ。ユーバーチャージが使用可能になる前に片付けてしまおう。
  • クイックフィックスはクリッツクリーク同様、メディックもヒール対象も無敵にはならない。ユーバーチャージを発動したら、チームの火力を集中させて、素早く排除したい。
  • メディックは、ヒール対象と同じ速度で自分をも回復させている。ペアを分離させて、メディックを自己回復出来なくし、通常通りダメージを受けるようにしてやろう。

ヴァクサネーターの使い方

関連項目: ヴァクサネーター
  • 他のユーバーチャージは、溜めるのに長い時間を必要とし、それを発動して敵陣に攻め込む機会は1度しかない。それに対して、ヴァクサネーターは複数回分のチャージを素早く溜められるので、コンスタントに発動して、相手にプレッシャーを与え続けられる。
  • 敵チームのクラス構成と装備品を知ることが重要だ。ヘビーやスカウト、スナイパー、レベル2以下のセントリーガンに対しては、銃弾耐性のユーバーチャージが有効だ。初期装備のデモマンやショットガンを持たないソルジャーなら、爆発耐性のユーバーで相手にしよう。火炎耐性はシチュエーションが限られるが、パイロの奇襲を受けたときに使うのが主な用途になるだろう。
  • 他のユーバーチャージと違って、患者はユーバーチャージ中でも予期せぬダメージ源によって、無耐性の属性ダメージを受けてしまうリスクがある。患者と計画を共有するため、コミュニケーションを取る必要があるだろう。

ヴァクサネーターへの対処方法

  • ヴァクサネーターの弱点は、ユーバーチャージ中には耐性を切り替えられない点だ。耐性が付かない武器に持ち替えてから攻撃しよう。
  • 耐性が付かない武器を持っていないなら、攻撃してもダメージが軽減され、その分もすぐにメディックに回復されてしまうだろう。無理に攻撃しても、自分のチームの被害が大きくなるだけだ。
  • 近接武器の攻撃はヴァクサネーターでは軽減されない。他に打つ手がないなら、メディックの顔面に近接攻撃を叩き込んでやれ。

チェインユーバーチャージ(メディガン)

チェインユーバーチャージ(チェインユーバーとも)とは、2人のメディックがどちらもUbersawメディガンを装備しているときに行えるテクニックだ。これを使うと、不死身状態を恒常的に維持できる。

まずは1人目のメディックがユーバーチャージを溜める必要がある。1人目が2人目のメディックにユーバーチャージをかけたら、2人目はユーバーソウで敵を攻撃して、自分のユーバーチャージを溜める。溜めきったら、2人目はすぐにユーバーチャージを1人目のメディックにかける(通常、最初のユーバーチャージを使い切る前にかける)。1人目がユーバーソウに持ち替えて、敵を攻撃してユーバーチャージを溜める。この繰り返しが成功すれば、メディック2人はずっと無敵化したままになり、敵を次々に倒せるだろう。

これを成功させるには、2人が息を合わせることが重要だ。ユーバーが途切れてしまったら失敗なので、継続できるように、両者のユーバーチャージ量に注意しよう。

チェインユーバーは、守りが堅く、攻撃が集中するような地点を突破するのに役に立つ。逆に、建築物に対しては効果が薄く、またポイントなどの奪取にも向かない。パイロエアブラストによって分断されるとすぐに連携が崩壊してしまうし、スカウトがオトリになって追うのに時間を掛けさせることでも、連続ユーバーが終わってしまうだろう。それでも、攻撃するメディックは注射銃Blutsaugerを使っている暇はない。メディックより足の遅いクラスだと、すぐに追いついて攻撃できるので、ターゲットにするのに向いている。

連続ユーバーが終わってしまったら、両メディックは大急ぎで本隊に戻り、次のユーバーチャージを準備しよう。

チェインユーバーを使う時は、敵対したクラスによって異なる戦術を取る必要がある。


スカウト

  • スカウトと追いかけっこをしてはいけない。向こうから射程範囲内に飛び込んでこない限り、まず攻撃が当たらないだろう。

ソルジャー

  • ソルジャーは良いターゲットだ。しかし、メディックは2人ともソルジャーと距離を詰めておかないと、ロケットランチャーの爆風で吹き飛ばされ、お互いに離れ離れにされてしまう恐れがある。

パイロ

  • パイロはエアブラストで容易にメディックたちを引き離してしまうので、近づかないほうが良い。しかし、エアブラスト能力を持たないPhlogistinatorを使っているならターゲットにしていい。

デモマン

  • 足の遅いデモマンは狙い目だ。しかし、気をつけないと爆風によって、相方メディックから引き離されてしまう。

ヘビー

  • ヘビーは理想的なターゲットだ。足が遅く、ノックバックさせられる武器も持っていない。また体力が高いので、攻撃し続ければユーバーチャージを満タンに出来るだろう。

エンジニア

  • セントリーガンさえ周りに無ければ、エンジニアも良いターゲットだ。セントリーガンがあると、あっという間に押し返されてしまう。

メディック

  • メディックを相手にすること自体に危険性は無い。ただし、相手も自分と同じ速さで動けるので、追うのに時間がかかってしまう。

スナイパー

  • スナイパーは良いターゲットだ。こちらに気づいていなければ、容易にユーバーソウを当てられる。

スパイ

  • スパイは良いターゲットだ。スピードは平均的で、押し返す能力も無い。無敵状態ならバックスタブされる心配も無い。しかし、大抵は変装していたり透明化していたりするため、ターゲットにする機会は少ないうえに、変装中はユーバーソウで攻撃してもユーバーチャージが溜まらない。


解説動画


Badwater Basinでのチェインユーバー実践例

チェインユーバーチャージ(クリッツクリーク)

この方法には、KritzkriegUbersawを装備したメディック、およびHoliday Punchを装備したヘビーが必要になる。

まず、メディックがユーバーチャージを100%まで溜めて、それをホリデー・パンチ装備のヘビーに発動する。敵を爆笑させて動きを止めたら、メディックはユーバーソウに持ち替えて、腰椎穿刺のタウントで敵を倒す。するとユーバーチャージが100%まで充填されるので、一連の流れを繰り返し行う。

この方法は、メディック2人のチェインユーバーよりかは実現しやすいだろう。メディック2人のペアだと、もし計画通り行かなければ身を守る術が無くなってしまうが、ヘビーがいれば自分たちの身を守ることが出来る。しかし、この方法では無敵ユーバーを使っていないため、ペアは通常通り攻撃を受けてしまう。利点としては、例えばメディック2人で敵ヘビーを倒す場合、ユーバーソウを5回当てないといけないところ、この方法ならヘビーが1回ホリデー・パンチで攻撃を当てさえすれば良い。ただし欠点としては、ヘビーはメディックより遅いので、敵の不意を付かないといけない(そして、当然だが無敵ではない)。

クリッツクリークを使う場合は、メディガンの場合と違って動きが遅く、不死身でもないため、正面からではなく奇襲が必要となる。複数の敵がいる場合、ヘビーは他の武器に持ち帰る必要があるだろう。最後の1人だけはチェインユーバーのために残しておいても良い。

ユーバーチャージの重ねがけに関する戦術

1人の患者に複数のユーバーチャージをかけると非常に強力だ。しかし、そのかけ方と種類によっては、まったく無駄にしてしまうこともある。

ユーバーチャージ +クリッツクリーク

最高の組み合わせがこれだ。無敵状態かつクリティカルヒットになったプレイヤーは、敵チーム相手に大車輪の活躍を見せてくれるだろう。ただし、クリッツクリークをかけているメディックは無敵状態でもないし、ノックバック無効でもないため、狙われやすい。この組み合わせなら、例え相手がフルにオーバーヒールされたヘビーとメディックのペアだろうが、なんら問題なく倒せる。

クリッツクリーク + メガヒール (Quick-Fix)

これは2番目に望ましい組み合わせだ。不死身化こそしないものの、患者はクイックフィックスの高速ヒールに加えて、クリッツクリークの通常ヒールとオーバーヒールを受けられる。クリッツクリーク持ちのメディックは、やはり無敵ではないので前に出過ぎないように。前述の組み合わせよりチャージが25%速いため、重ねがけの機会はより多いだろう。多大なダメージを与えられる上にノックバックが効かないので、ソルジャーやデモマン、パイロをも相手に出来る。

クリッツクリーク + ヴァクサネーター

上記の組み合わせと似ているが、患者は特定の属性ダメージ耐性と回復を享受できる。ヴァクサネーター装備のメディックは、クイックフィックス装備のメディックよりも受けるダメージを減らすことが可能だ。近接攻撃への耐性は無いが、クリティカルヒットの嵐の中をかいくぐって来る敵はいないだろう。

ユーバーチャージ + メガヒール

メガヒールの高速ヒールは、無敵化に重ねがけしても意味が無い。しかし、メガヒールにはノックバック無効化を付与する効果があるため、敵のセントリーガンを破壊するときにはこの組み合わせも効果がある。クイックフィックス装備のメディックは、自分をも高速で回復しているとはいえ、無敵ではないので、攻撃が集中すると危険だ。

メガヒール + ヴァクサネーター

はっきり言って、特定のダメージ耐性と高速ヒールを重ねがけするより、普通に無敵ユーバーをかけた方がずっと役に立つ。強いてメリットを挙げれば、クイックフィックスのノックバック無効と、通常のメディガンより25%チャージが速いことだろうか。

ユーバーチャージ + ユーバーチャージ / クリッツクリーク + クリッツクリーク

ユーバーチャージが切れた後に、2回目のユーバーを発動すれば、1度のユーバーでは破壊しきれないエリアをも制圧出来る。しかし、対象がヘビーやパイロでないと、2回目を発動してもリロードに時間がかかり、セカンダリ武器に持ち替えたとしても火力は衰える。通常は、それぞれ別々の相手にユーバーを使ったほうがいいだろう。

メガヒール + メガヒール

ヒールレートがさらに増して、即死級のダメージを受けない限りほぼ無敵と言えるだろう。通常のユーバーチャージよりチャージが25%速いが、効果はほぼ同じだ。

ヴァクサネーター + ヴァクサネーター

2つのヴァクサネーターでそれぞれ別の属性を選べば(火炎攻撃は比較的少ないので、銃弾と爆発の組み合わせがベストだ)、患者はほとんどのダメージに耐性を得られ、敵の砲火を潜り抜けられる。しかし、結局はノックバックの無いメガヒールとあまり変わらない。

ユーバーチャージ + ヴァクサネーター

ヴァクサネーターの効果はダメージ減少だけなので、ユーバーチャージとの重ねがけは全くの無駄だ。これを使う唯一の理由は、ヴァクサネーター装備のメディック自身が回復できるということだが、ヘルスパックを取りに行った方が早いだろう。

3種類以上の重ねがけ

上手いプレイヤーに3種類以上のユーバーをかければ、敵チームにとっては脅威的な存在になる。無敵で、ノックバックも無効、さらにクリティカル攻撃も可能だ。しかし、メディックが1箇所に固まるのは良い考えではない。攻撃されたら逃げられるのは無敵状態のメディックだけだろう。3人それぞれ違うチャージを溜めているなら、別々に使ったほうが良いだろう。

関連項目